2022/11/02 07:45


企業で扱うコンテンツの大容量化やコミュニケーションツールの高機能化などが通信帯域を圧迫するようになり、無線LAN環境の高速化を実現する「Wi-Fi 6対応無線LANアクセスポイント」のニーズが拡大しています。

『WLX222』は、Wi-Fi 6に対応した無線LANアクセスポイントのエントリーモデル。
無線全体のスループットは1ギガビットを越える最大1,775Mbps(理論値)で、この通信性能を最大限に発揮するため、有線LANには2.5ギガビットポートを搭載しています。
また、Wi-Fi 6に採用されている技術「OFDMA(直交周波数分割多元接続)」により帯域を効率的に使用することで、多数の端末を接続する際にも快適な通信を提供。
PoE受電はIEEE802.3afに対応し、Wi-Fi 5対応の無線LANアクセスポイントとの組み合わせで主流のIEEE802.3af対応PoEスイッチを、無線LANアクセスポイントのWi-Fi 6移行後も継続して使うことができます。

また、本体内蔵コントローラーによるオンプレミス型の管理「クラスター管理機能」に対応し、機器の交換や追加の際も、LANに接続して電源を入れるだけで設定が完了するため、無線LANの運用管理を容易にします。
さらに、同機能に対応する「WLX212」や「WLX413」と組み合わせた複数台を一括管理できるので、Wi-Fi 5からWi-Fi 6への段階的移行や設置環境に合わせた柔軟な無線LAN環境の構築が可能です。

加えて、独自のクラウド型ネットワーク統合管理サービス「Yamaha Network Organizer(YNO)」にも対応し、複数拠点の無線LANの一括管理も行えます。

品番:WLX222
色:(W)ホワイト/(B)ブラック 
希望小売価格:税込59,400円(税抜54,000円)

より多くの端末に高速で快適な無線環境を提供

『WLX222』は、Wi-Fi 6に対応しており、5GHz帯では1,201Mbps(理論値)、2.4GHz帯では574Mbps(理論値)、無線全体で最大1,775Mbps(理論値)のスループットを実現します。
従来機種であるWi-Fi 5対応の「WLX212」と比べて約1.8倍(理論値)の高速通信が可能なので、より多くの端末に高速な通信環境を提供できます。

また、有線LANは2.5ギガビットポートを搭載。
例えば、2.5ギガビット対応のスマートL2 PoEスイッチ「SWX2221P-10NT」や、2.5ギガビット対応のPoEインジェクター「YPS-PoE-AT」とセットで導入することで、1ギガビットを超えるWi-Fi 6の性能を最大限に発揮します。

『WLX222』は、効率的な帯域活用を可能にするWi-Fi 6の機能「OFDMA(直交周波数分割多元接続)」により、Wi-Fi 5と比べて多数端末接続時も快適な通信を提供します。
従来の「OFDM(直交周波数分割多重)」では、1つの通信時間単位内では1台の端末しか通信できませんでしたが、「OFDMA」では、1台で占有していた帯域を分割して各端末に割り当てることにより、順番待ちが発生しにくくなることで、多数端末同時接続時に安定した通信を可能にするとともに、通信の低遅延化も実現。

また『WLX222』では最大140台の端末の接続が可能で、より多くの端末を接続できます。


Wi-Fi 6へのスムーズな移行が可能

『WLX222』は、「WLX212」や「WLX413」と同様にオンプレミス型の管理「クラスター管理機能」に対応し、同じレイヤー2のネットワークに接続されている、「WLX212」と「WLX413」を含む複数台のヤマハ無線LANアクセスポイントを本体内蔵の「仮想コントローラー」により簡単に一元管理することができます。
そのため、Wi-Fi 5からWi-Fi 6への段階的移行作業や、設置環境に合わせた柔軟な無線LAN環境の構築を簡単に実現。

また、無線LANアクセスポイントを追加・交換したい場合は、導入する機器を同じレイヤー2のネットワークに接続するだけで、他の機器と共通の設定が「仮想コントローラー」から自動的に同期されるので、簡単に無線エリアの拡張や機器交換が行えます。
さらに、無線チャンネルやSSIDなどを個別に設定したいケースでも、事前に「仮想コントローラー」へ設定を入力しておくと、無線LANアクセスポイントの追加時に自動的に設定が同期されます。この機能により、設定作業と設置作業を別々のタイミングで実施でき、柔軟なネットワーク運用を実現します。

※「WLX402」や「WLX313」などに搭載されている「無線LANコントローラー機能」との互換性はありません。また、「クラスター管理機能」で管理可能な機種は『WLX222』と「WLX413」と「WLX212」です。

『WLX222』は、PoE(IEEE802.3af準拠)で動作します。
Wi-Fi 5対応のアクセスポイントで主流だったIEEE802.3af対応のPoEスイッチをそのままお使いいただけるため、Wi-Fi 5からの移行作業も、本製品に置き換えるだけでスムーズに移行できます。
また、『WLX222』は天井や壁かけ設置のためのマウントパネルを同梱しています。


「WLXシリーズ」の特長“シンプルな無線LAN管理”を継承

『WLX222』は、「WLXシリーズ」で培ってきた多くの好評な機能を継承し“シンプルな無線LAN管理”を実現します。

トラブルを未然に防ぐ「Radio Optimization機能」を搭載
『WLX222』は、無線環境を学習し最適化することでトラブルを未然に防ぐ「Radio Optimization機能(以下、RO機能)」(特許出願済み)を搭載しています。
「RO機能」は、無線LANアクセスポイント本体が周辺の無線環境をモニタリングしながら、ネットワーク管理者が想定する無線LANの利用イメージに近づくように、設定を無線環境に合わせて動的に変更し最適化する機能です。
設定の最適化においては、当社がこれまでのお客様サポート業務で蓄積したトラブルシュートノウハウを判断基準の一部として利用しています。

近年、業務における無線LAN環境の拡大とともに、「通信が途切れる」や「通信が遅い」などのトラブルが増加しています。
このようなトラブルを解消するために、高度な専門知識を持つネットワークエンジニアが必要とされ、対応にも多くの時間を費やしていましたが、「RO機能」を使用することで、トラブルを未然に防ぎながら、高品質な無線LAN環境を構築・保持することができます。

また、トラブル解消時に高度な専門知識を必要としないため、無線LANの運用管理にかかる人的・時間的コストの削減にもつながります。


さまざまな設置環境に対応

『WLX222』は動作環境50℃に対応しており、50℃の環境でも通信速度等の性能が低下しません。
学校や店舗、工場などの高温になりやすい場所でもフル性能で利用できます。

また、付属のマウントパネルは壁や天井への設置だけでなく、スタンド(同梱)を取付ければ卓上にも置くことができます。
その際、内蔵アンテナの指向性あり/なしを選択することで、電波を飛ばす方向を切り替えることも可能。
さらに、白と黒の2種類の本体カラーを用意し、設置環境の意匠に合わせて選択することができます。


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