2022/10/31 15:33

中規模ネットワークのLAN/WANの高速化を実現するヤマハネットワーク製品10ギガアクセスVPNルーター『RTX1300』を販売開始しました。

近年、テレワークやWeb会議が普及してきていることに加え、ウェビナーやオンライン研修などデータ量の大きいコンテンツを利用するユーザーが増えたことで、社内のネットワークに流れるトラフィックが急増しています。
それに伴い、Wi-Fi 6対応の無線LANアクセスポイントや10ギガビット/マルチギガビット対応のスイッチが配備され、LAN側の高速化は進んでいますが、WAN側の高速化は未対応の拠点が多いという課題があります。
その解決のために、中規模ネットワークにおけるWANの高速化を実現するルーターへの需要が高まっています。

今回発売する『RTX1300』は、「RTXシリーズ」で好評な機能を継承・強化しつつ、急増するトラフィックに耐えうるハードウェア性能を持ったVPNルーターです。
10ギガビットに対応したコンボポート(LANポートとSFP+スロット)を2ポート搭載しており、現在普及しつつある10ギガビット光回線を使った高速インターネット接続が可能です。
また、10ギガビット/マルチギガビット対応のヤマハスイッチやWi-Fi 6に対応したヤマハ無線LANアクセスポイントと組み合わせることで、LAN/WAN両方の高速化を実現します。

10ギガアクセスVPNルーター
RTX1300
217,800円(税抜 198,000円)

10ギガビット光回線時代を見据えた中規模ネットワーク向けVPNルーター


『RTX1300』は、10Gbps通信規格に対応したコンボポート(LANポートとSFP+スロット)を2ポート搭載しており、本機に接続する機器のインターフェースに応じて最適なポートを選択しつつ、LAN/WAN両方の高速化を実現します。
また、従来機種の「RTX1210」「RTX1220」と同様のLANインターフェース構成なので、従来機種からのスムーズな置き換えと10ギガビット光回線への移行の両方を実現。
加えて、従来機種のVPN性能を継承・強化しており、工場出荷時の状態で合計100対地までのVPN接続を安定して収容可能な仕様はそのままに、IPsecスループットを最大2.5Gbpsに強化しました。
さらに、NATセッション数も250,000まで強化しており、増加し続けるネットワーク配下の端末毎のセッション数への対応として従来機種から『RTX1300』へ置き換えるといった使い方も可能です。
また、拠点用ルーターとしてだけではなく、複数の拠点と相互接続する場合のセンター機としても利用できます。

多種多様なネットワークに適用するLAN構成へ自由自在に変更

『RTX1300』は、新機能「フレキシブルLAN/WANポート」に対応し、工場出荷時にLAN2/LAN3に割り当てられているポートを含めた全てのポートの構成を柔軟に変更できるため、使用する回線の速度や構築済みのネットワークに最適なLANインターフェースの構成を実現します。

ポート構成の変更だけでなく、インターフェースの数の変更や通信速度が異なるポートを同一のLANインターフェースに設定することも可能です。

以下は「フレキシブルLAN/WANポート」を使ったネットワークの構成例です。

【工場出荷時のLANインターフェース構成】

ポート10をLAN1に割り当て、ポート1をLAN3に割り当てます。
続いて、LAN2(ポート9)に10ギガビット光回線を接続し、LAN1の10ギガビット対応ポート(ポート10)に10ギガビット対応スイッチを接続します。
また、LAN3に割り当てた1ギガビットポート(ポート1)にはバックアップ回線用の1ギガビット回線を接続します。

【LAN/WAN両方の高速化を実現しながらバックアップ回線も用意し、ネットワーク冗長化を図るケース】

ポート10をLAN1に割り当て、ポート1をLAN3に割り当てます。
続いて、LAN2(ポート9)に10ギガビット光回線を接続し、LAN1の10ギガビット対応ポート(ポート10)に10ギガビット対応スイッチを接続します。
また、LAN3に割り当てた1ギガビットポート(ポート1)にはバックアップ回線用の1ギガビット回線を接続します。

【1ギガビット光回線を複数契約し、擬似的に1ギガビット以上の帯域を持つ回線として使用するケース】

ポート5からポート8はLAN2からLAN5をそれぞれ割り当て、1ギガビット光回線を計4回線接続します。
また、ポート9とポート10にはLAN6とLAN7を割り当て、10ギガビット対応スイッチやサーバーと接続します。
さらに、リンクアグリゲーションを使用しLAN1の4ポート(ポート1からポート4)を集約することで、擬似的にLAN/WAN両方で4ギガビットの接続を実現します。

◎クラウド型統合管理サービス「YNO」や通信トラフィックを制御する「DPI」に対応
『RTX1300』は、クラウド型のネットワーク統合管理サービス「YNO(Yamaha Network Organizer)」に対応し、遠隔からでも簡単に機器の監視・管理が可能です。
『RTX1300』には最大1年間無償で使用可能なライセンスが付属されており、追加の費用なしで「YNO」の利便性を体感できます。

また、アプリケーションごとの最適な通信経路の選択を実現する制御機能「DPI(Deep Packet Inspection)」にも対応し、通信トラフィックの見える化を実現。
通信トラフィックの制御ポリシーをWeb GUI経由で簡単に設定できるため、専門の知識やノウハウは不要です。
加えて、日々変化するアプリケーションを識別するために必要なシグネチャーは、定期的に自動更新されるため、管理・保守の手間がかかりません。


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